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スティンガーレイ 直線的に高速飛翔する光の弾丸を射出する。 威力そのものはさほど大きくないが、弾速とバリア貫通力に非常に優れるため、対魔導師戦においては優れた性能を持つ。 ラウンドシールド 魔法陣を使用した防御魔法。空間防御のバリア系とは系統的に分類される、直接防御のシールド系魔法。 シールドの名の通り盾のように使用し、攻撃を弾く。防御範囲は魔法陣の部分のみと狭いが、魔力弾系の攻撃に対しては特に高い防御力を誇る。 フォトンランサー・マルチショット フォトンスフィアを体の周囲に生成、同時に発射する。射撃攻撃があまり得意でないアルフのランサーは、 フェイトのものと比較して威力や精度が大分落ちるため牽制・攪乱目的に使用できるよう、着弾時炸裂の性能を付加しているようである。 トランスフォーム 動物形態への変身。ユーノたちスクライア一族は古代遺跡の発掘を生業とする一族であり、狭所・高所・地下などの探索のため、 小動物形態への変身魔法を身につけているものが多い。 ユーノは負傷と失った魔力の回復のため、日常生活時に魔力消費の少ないこの形態へと変身していたのだが…。
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スティンガーレイ 直線的に高速飛翔する光の弾丸を射出する。 威力そのものはさほど大きくないが、弾速とバリア貫通力に非常に優れるため、対魔導師戦においては優れた性能を持つ。 ラウンドシールド 魔法陣を使用した防御魔法。空間防御のバリア系とは系統的に分類される、直接防御のシールド系魔法。 シールドの名の通り盾のように使用し、攻撃を弾く。防御範囲は魔法陣の部分のみと狭いが、魔力弾系の攻撃に対しては特に高い防御力を誇る。 フォトンランサー・マルチショット フォトンスフィアを体の周囲に生成、同時に発射する。射撃攻撃があまり得意でないアルフのランサーは、 フェイトのものと比較して威力や精度が大分落ちるため牽制・攪乱目的に使用できるよう、着弾時炸裂の性能を付加しているようである。 トランスフォーム 動物形態への変身。ユーノたちスクライア一族は古代遺跡の発掘を生業とする一族であり、狭所・高所・地下などの探索のため、 小動物形態への変身魔法を身につけているものが多い。 ユーノは負傷と失った魔力の回復のため、日常生活時に魔力消費の少ないこの形態へと変身していたのだが…。
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東の山に魔王あり・・・・ 邪悪な心 邪悪な力を持ち 邪悪な姿となりて・・・・ すべてを憎むものなり。 西の山に勇者あり・・・・ 強き心 強き力を持ち 勇ましき姿となり・・・・ 魔王をうちくだかん・・・・ 「ユーノ君が本の世界に入っちゃったってことですか?」 「そう、本局の無限図書館の整理中にね」 「だ、大丈夫なんですかユーノ君は!?」 「分からない。そんな危険な書物が図書館にあるとすら知らなかったのよ。 ミッドチルダ式の源流、古い魔法技術が使われていて対応に手間取っているところよ。」 「それで助けに行くにはどうしたらいいんですか?」 「七人の英雄が必要。唯一開くことのできたページにはそう記されている」 「とりあえずちゃっちゃと飛び込んで助けよーぜ。このメンバーなら負けっこねーよ」 ヴィータの向こう見ずな発言が飛び出す、しかし、それは集まった一同の共通の思いでもあった。 闇の書事件の最後の戦い、全員の力を合わせた集中砲火で防衛プログラムを撃破した成果は まだ記憶に新しい。 管理局でもトップクラスの戦闘力が集まっているのだ。敗北などありえない。 「私も最初はそう思っていたのだけど、どうやら闇の書以上の危険性がありえるみたいなの。 エイミィ、説明を」 「はい、現在本局を中心として微弱な次元震が連続して発生してます。 なのはちゃんたちには、ジュエルシードを24時間トンカチで叩き続けているようなもの。 と言ったほうが分かりやすいかな。 発生源は問題の本。他の支部、地上本部とも連絡がとれません、よって救援も望めないでしょう。 しかも次元震は少しずつ強くなっています。このまま酷くなれば、複数の次元世界が消滅する 可能性すらあります」 「何故それほど危険なものが無限図書館にあった? 図書館ではなく、遺失物管理課で厳重に保管しなければならないはずだ」 シグナムの激しい剣幕に沈痛の表情を浮かべるリンディ 「ごめんなさい。完全にこちらの失態。本来ありえないことよ、 管理局が収集した書物を図書館に放り込むにしても、危機管理は徹底している。 誰かが図書館に秘密裏に忍ばせるか、あるいは闇の書のような転生機能がないかぎり」 「責任問題は後、今は突入する人選を」フェイトが話を促す。 リンディが再び口を開く前に、慌ただしく通信が入った。 「提督! ユーノ君との連絡がつきました。念話を通信システムと繋げます!」 『ユーノ・スクライアです、聞こえますか?』 「聞こえているわ、それとなのはちゃんたちも来ている」 「ユーノ君、大丈夫?」 『怪我は無いよ、大丈夫。ただ僕の力が及ばなくてフェレットモードだけど。 それよりそちらの状況はどうなっていますか? 次元震が発生したり、管理世界で 魔法がらみの行方不明者や、暴動が起きているといった事件は?』 「次元震が発生しているわ、放置すればいくつかの世界に致命的なダメージを与える試算もでている。 後者は今のところ確認できていない。 ユーノ君、貴方は自分が取り込まれた書物について知っているの?」 『はい。僕達の一族に口伝として伝わっている禁忌の書です。 まさか実物が無限図書館で見つかるとは思っていなくて、迂闊でした』 「速やかに異常を解決するにはどうしたらいいの? 一つの案として、貴方を救助してからアルカンシェルで消し去るというプランがあるのだけど」 『無理です。口伝どおりなら、そういったアプローチでは解決できません。 今は本の形をしていますが、実はこれは本ではないんです。遥かな過去、管理局もデバイスも存在 しなかった旧い時代に、僕達の先祖が命をかけて封印した、一つの世界そのものなんです』 「世界を封印した? 世界ひとつを丸ごと本として封印したの」シャマルの驚きの声。 「住んでいた人はどうなったの?」同時になのはが疑問を口にする。 『そこまでしなければならなかったんです。何故なら封印したかった対象、邪悪なプログラムの 根源である魔王は、その世界に住んでいた人間を絶滅させたからです。 そして、そのまま他の世界も滅ぼさんとした。だからこそスクライア家は命を捨てて封印したんです。 それでも、それでも邪悪な意志を止めることができなかった。 休眠状態だったのはみせかけで、本はずっと力をたくわえ続けていた。 そしてジュエルシード事件で覚醒してしまったんです。もう封印魔法も効果は無いでしょう。 この暴走をとめるには正しい停止プログラムを作動させなくてはいけません』 「それが七人の英雄?」 『はい。本はこのまま放置されれば、自動的にあらゆる時代から適合する英雄を召喚します。 過去、未来、現在、あらゆる時代からです。それができるだけの力がある。 でも、それが行われるという事は次元世界に多大な影響を与えてしまう。下手をすると世界の一つ や二つぐらい砕けてしまうかもしれない。その前に本局にいる武装局員たちで突入して欲しいんです。 そうすれば、プログラムは次のフェーズに移ります』 「あらゆる時代? そんなの魔法の範疇を超えている。ロストロギアだと仮定しても異常すぎる」 クロノが不愉快そうに反論する。 彼はやり直しや過去を変更するような目的や手段を毛嫌いする傾向にある人物だった。 『本は人間が存在するすべての次元、時空、時代で影響力を行使できます。 人間の心を触媒として超魔法を実現するんです』 「………そんな途轍もないプログラムを止めることが可能なの?」 『英雄達は魔王を打ち倒しました。そうして世界は平和になりました。めでたしめでたし。 あるいは、魔王は英雄達をこてんぱんにやっつけて、世界の全てを滅ぼしました。 このどちらかの結末を迎えることで暴走は止まります』 「あのさ、つまるところアタシたちで押しかけていって魔王をやっつければ、 万事解決するってことかい?」 ヴィータに並ぶ楽観論者、アルフの発言である。 『平たく言えばそうです。けれども敗北は全次元、あらゆる時代のヒトの破滅を意味します』 「あーもうごちゃごちゃうっせえ、つまり闇の書の防衛プログラムより、 とんでもなく強い魔王が世界を滅ぼそうとしてる。だから私たちで倒す。それだけだろ」 「ユーノ君、どうして魔王は世界を滅ぼそうとするのかな?」 『それは、……………魔王が世界を壊し、人々を苦しめることに理由はいらないよ』 「おかしいよユーノ君、そんなの……」 『なのは、時間が無い。こっちの世界で話そう。 リンディ提督、人選を急いでください! 世界に魔物が現れ始めています。 英雄を迎える準備が整いつつあるんです』 「わかったわ」 突入した七名を洗礼が待ち受けていた。イレギュラーな英雄達の力を試すために。 「ふぇーん、大仏様の顔がインコだよぉ~。た、戦っていいのかなあレイジングハート?」 なのはの前には、ゴーストバスターズ2の自由の女神のパクリくさい鳥大仏がとび蹴りをすべく、 けるる~と空を跳ねている。 「巨大な蛙の化け物か。私はサムライではなく騎士なのだが………仕方ない、レヴァンティン!」 「俺の名はオディ・オブライト。狗、貴様にニンゲンの名前はあるのか?」 「ザフィーラだ。………こい、犬にも劣るニ流の格闘家」 「あらゆる時代って言ってたよな……」 見上げるヴィータ。視界には超巨大な恐竜がよだれをたらしている。 「つまり、私は原始時代にふさわしいってのかよ、おい。……ユーノの奴、覚えてろよ。 ───アイゼーーーーーーーン!!!」吠えるヴィータ。 「グルゥアアアアアアアアアア!!!」吠え返す恐竜。 「うりゃああああああ、ぶっ潰れろーーー!!!」 「まずいわ、バックアップだけだと思ってたんだけど」 バーチャルボーイを髣髴とさせる世界で、シャマルは巨大なロボットの頭と向かい合っていた。 「とりあえず中身をブチ撒ければ勝てるわよね、………えい♪」 彼女は敵の回路を引っこ抜くべく、目前に開いた穴に手を突っ込んだ。 「僕の相手は拳法使いか。時間が押してる、悪いけど消化試合にさせてもらうよ」 「大言壮語を吐くには相手を考えるべきだったな」 「確かに驕った雑魚にはもったいないな」 「そこまで死に急ぐか、ガキが!」 「敵の武装はガトリングガン、火炎瓶。補助兵装にラッパ。 ……一気に片をつける。バルディッシュ、フォトンランサー・ファランクスシフト、スタンバイ」 「Yes, sir.」 目次へ 次へ
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 通信合体 以下の組み合わせで行なえる。光の書 - 闇の書 光の書 - 光の書 闇の書 - 闇の書 後に発売された、炎の書・氷の書とも通信可能(※) (※)炎の書、または氷の書と通信合体する場合、お互いに存在しないデビルを選択することはできない。 光の書側は、種族合体に準じたデビルができる。合体事故も発生する。 闇の書側は、純血合体、混血合体に準じたデビルができる。 合体できない組み合わせのデビルを選択した場合、合体はキャンセルとなる。種族合体 × 混血合体:同じ種族の場合、種族合体側で合体できない。 種族合体 × 純血合体:同じデビルなので、種族合体側で合体できない。 デビライザー、またはキングライザーに呼び出したデビルが、合体対象となる。 自分側からみた場合、1体目が自分側、2体目が通信相手側となる。 以下のデビルは通信合体でのみ、つくることができる。LV22〈テンシ〉ウェルキエル :光の書 LV43〈ケモノ〉アイアンガ :光の書、闇の書 上へ
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闇の書の内部に閉じこめられたフェイト。「安らかな眠り」へと誘う闇の書の意志。 そんな闇の書の意志に答えるはやて。 なのはは思いを込めて、レイジングハートのフルドライブモードを起動する! フェイトは、闇の書の中で夢を見ていた。 それは、母とフェイトのオリジナルである アリシアが、一緒に生活するものだった フェイトの望んでいた光の夢 編集長の一言 ありえない。 でも、これは 彼女(フェイト)の夢 真実は、一体? そして、新たなる力が 映像は、こちら(消失の場合は、連絡の事 魔法少女リリカルなのはA's ep 11 part 1 魔法少女リリカルなのはA'sサブタイトルへ戻る
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 時のはざま #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (W-BetweenTime_BetweenLight.png) 光の書 闇のはざま 光のはざま 闇の書 闇のはざま 光のはざま 光のはざま マップ マップ フィールド #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight3.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight2.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight1.png) 上へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2549.html
0071年、4月29日 ミッドチルダ臨海第8空港 その日、この空港で大火災が起きた。 周囲はまさに火の海で、救助が難航していた。 しかし、 少女は泣きながら燃え盛る室内をただ歩き続けている。 周囲は炎と瓦礫で道は無い状態。 「お父さん……お姉ちゃん………」 少女は父と姉を呼ぶが誰も来ない。 かわりに小さな爆発に襲われた。 「きゃあっ!」 吹き飛ばされる少女。 地面に打ち付けられる体。 「……う………」 立ち上がるが体力は限界。 脳裏には絶望だけ。 「痛いよ……熱いよ………」 蚊の鳴くような声で助けを呼ぶ。 しかしその悲痛な声も、メラメラという炎の音に掻き消される。 「こんなのやだよ……帰りたいよ………」 だがその願いは、ガラガラという音に遮られ、 「…誰か……助けて………」 その声と同時に、背後にあった石像の足場が崩れた。 女神の像はその姿とは逆に、少女に絶望を与える。 「………っ!?」 少女は目を閉じた。 自分はこれに押し潰されるんだ、と。 しかし、いくら待っても倒れてこない。 不思議になり石像を見ると、そこには、 「…間に合ったか……」 男の人が石像を押し返そうとしていた。 「なのは、急げ!」 「了解!」 彼が叫ぶと今度は女の人が空から舞い降りてきた。 「よかった……助けに来たよ………」 少女の目の前に舞い降りた女の人は、「よく頑張ったね、偉いよ。」と言いながら肩を叩く。 少女は余程安心したのか、彼女を見ながら頷いた。 「もう大丈夫だからね……安全な場所まで一直線だから!!」 そういうと彼女は天井を見上げた。 「彼女は任せろ。」 「お願い、アムロさん。」 そういうと彼女は、天井に持っていたデバイスを構え、 「バリア展開。」 彼は薄い桃色のバリアを張った。 《上方の安全を確認》 彼女のデバイスがそういうと、彼女の足元に魔法陣が現れた。 《ファイアリングロック、解除します》 「一撃で地上まで抜くよ!」 《All Light、Load Cartridge》 そう言い合うと同時に、彼女のデバイスは二回リロード、さらに三つの翼が現れた。 「…………」 そのままデバイスを天井に向ける。 少女はその姿に見とれていた。 《Buster Set》 先端に魔法陣のようなものが現れ、魔力が収束される。 「ディバイン………バスターーッ!!」 収束された魔力は一直線に解放され、天井を貫いた。 「…少し強すぎは無いか?」 少女を抱き抱えている彼は彼女にいった。 「にはは……やっぱり?」 「また出力を適当に………」 そういいながら彼は通信をつなげる。 「こちら教導隊01並びにロンド・ベル01、エントランスホール内の救助者、少女一名を救助した。」 『……ありがとうございます。さすが航空魔導師のエース・オブ・エースと白い英雄ですね!』 「はは……そんなのは飾りだよ。」 「西側の救護隊に引き渡した後、すぐに救助活動を続行しますね。」 『お願いします!』 そういうと通信が切れた。 「行きましょう、アムロさん。」 「了解だ。」 そうして彼等は空を飛んでいった。 第02話 試験、スバルとティアナ 0075年、4月 ミッドチルダ臨海第8空港近隣廃棄都市街 廃ビル屋上 ビルの屋上に立つ少女。 青い髪に白いハチマキ。 ローラーブーツを履き、右手には特殊な篭手。 その場でシャドーボクシングをする彼女の近くにもう一人。 オレンジの髪にハンドガン。 静かに自分の銃をメンテナンスする少女。 スバル・ナカジマ ティアナ・ランスター この二人である。 「…スバル……あんまり暴れてると、試験中にそのオンボロローラーがいっちゃうわよ?」 「ティア~……やなこと言わないで~………」 そんなやり取りをしながら試験に備えていた。 あの事件から4年……… 「…………」 あの時、なのはとアムロに助けられた少女、スバルは意気揚々としていた。 「……やけに上機嫌だけど……何かあったの………?」 「え?」 「さっきからニコニコしてるけど……大丈夫?」 「だだっ、大丈夫大丈夫!」 顔に出ていたようだ。 正直スバルは、なのはに近ずけることがとてもうれしいのだ。 そんな事をしていると、通信パネルが現れた。 そこには白い髪をした女性が写っていた。 『おはようございます!さて、魔導師試験受験者さん二名!揃ってますかー?』 少し抜けたようなゆるい喋り方で二人を確認する。 「「はい!」」 それに対して、元気よく返事を返す二人。 『確認しますね?時空管理局、陸士386部隊に所属のスバル・ナカジマ二等陸士と………』 「はい!」 『ティアナ・ランスター二等陸士!』 「はい!」 『所有している魔導師ランクは共にCランク。本日受験するのは陸戦魔導師Bランクの昇格試験です!間違いないですねー?』 「はい!」 「間違いありません。」 『はぁい!本日の試験官を勤めますのは、私、リィンフォースⅡ(ツヴァイ)空曹長です!よろしくですよー!』 そういってリィンフォースⅡは敬礼をした。 それに合わせて、二人は敬礼しながら「よろしくお願いします!」とこたえた。 同時刻 試験場上空 そのようなやり取りを上空のヘリから身を乗り出して眺める人影。 「おぉ?早速始まってるなぁ?リィンもちゃんと試験官してる。」 関西弁の女性、八神はやて二等陸佐に、 「そんなに身を乗り出すと危ないぞ?」 そういった男性、アムロ・レイ一等空尉。 「そうだよ、窓全開だと危ないよ。モニターでも見れるんだから。」 金髪の女性、フェイト・T・ハラオウン執務官の三人だ。 「はーい。」 はやては素直に答え、窓を閉め席についた。 同時にモニターが現れる。 「この二人がはやての見つけて来た子達だね?」 「うん。二人ともなかなか延び白がありそうなええ素材や。」 「確かに、いい感じがするな。」 「そうやろ?」 アムロの発言に満面の笑みで帰すはやて。 「今日の試験の様子を見て、行けそうなら正式に引き抜き?」 フェイトがそうはやてに聞いた。 「うーん……直接の判断はなのはちゃんやアムロはんにお任せしてるけどな。」 そう笑顔で返すハヤテ。 「そっか……」 「配属が決まれば………」 「……!?、聞いてないぞはやて!?」 と突然聞き返す。 「直接の判断はなのはだけだったはずだ。」 「そりゃそうよ?アムロはんは今決めたんもの?」 「そういうのは先に言ってくれといってるだろ!?」 「いやぁ……ニュータイプの勘で解るかなぁと思うたんよ。」 満面の笑みで返すはやてにアムロは頭を抱えた。 「はは………」 その姿を見てフェイトが笑う。 「まったく……昔から変わらないな君達は………」 アムロは返すが、 「それはアムロさんもでしょ?」 「確かになぁ。見た目も恰好も合ったときから全然変わっとらんし。」 さらに返された。 「……………」 やっぱり彼女達にはいつまでたっても勝てそうにないようだ……… 同時刻 廃ビル内部 ピッ、ピッ、 モニターを触る音が誰もいないビルに響く。 《範囲内に生命反応、危険物の反応はありません》 彼女のデバイス、レイジングハートは情報を読み上げる。 《コースチェック、終了です。》 「うん、ありがとう、レイジングハート。」 そのまま監視用サーチャーと障害物を確認し、レイジングハートに語りかける。 「私たちは全体を見てようか。」 《Yes My Master》 試験の説明を終えたリィンは、 『…何か質問はあるですかー?』 と聞く。 その問いにスバルは悩むが、ティアナがスバルを見て、「ありません。」と答えた。 それを見たスバルも同様に「ありません!」と力強く答えた。 『では、スタートまで後少し!ゴール地点で会いましょう!』 リィンは最後に『ですよ。』といった。 同時にモニターがスタートのカウントダウンに変わった。 身構える二人。 表示されている物が、電子音と共に消え、何も無くなると同時に甲高い電子音とStartの表示に変わった。 試験の始まりである。 「おぉ、始まった始まった。」 「お手並み拝見……と………」 ヘリの中の二人はモニターを見るが、アムロだけは違った。 「アムロはんもモニター見ぃや。」 はやてが誘うも、 「いや、俺は現地の上空で見る。」 そう告げて三つのデバイスを持った。 一つ目は右手に持つベルカ式近距離格闘型デバイス。 二つ目は左手に持つミッド式中距離射撃型デバイス。 三つ目は下を向け背中に背負うミッド式遠距離射撃型デバイス。 ある事件から今まで使い続けてきた量産型デバイスだ。 「え……何でですか?」 フェイトが聞くがすぐに、 「ニュータイプの勘ってやつやろ?」 はやてが茶化す。 「いい加減茶化すのはやめないか。」 「はーい。」 そうはいったが、実際は勘である。 だが、これが後々助けになるのであったが……… 「リボルバーシュート!!」 標的が潰れる。 「よし!」 スバルはあっという間にビル内の標的を全て叩き壊した。 スバルは、外に出たと同時にティアナと合流した。 「いいタイム!」 「突然!」 そのまま次の目標に向かった。 『うん、いいコンビだね。』 「そのようだ。」 上空のアムロは目で二人を追う。 『どうやろか?最速記録保持者はん?』 「だから茶化すな。」 確かにいい腕でいいタイムだとは思う。 しかし……… 『……やっぱり、難関の大型オートスフィアが………』 「そうだな……やはりそれが問題か………」 『これが出て来ると受験者の半分以上が脱落する事になる最終関門。』 「あの二人にクリアできるかが問題だろう。」 ただしアムロは自分を囮に遠距離デバイスを遠隔射撃、後方から近距離で打ち込む戦法で物の15秒で撃破した。 『さすがは記録保持者はん。言うことが違いますわぁ~!』 「……通信切るぞ………」 『わぁぁ待って待って!』 上空で眺めている限りでは、相当いい戦いかたをしていた。 現に今、ティアナのアンカーガンを囮にする作戦はとてもいいものだった。 「…なかなかのものだな………」 動きには少なからず無駄があったが、予想以上に少ない。。 『確かに、延び白のありそうな二人だね。』 「ああ、だが………」 『最終関門だね………』 フェイトが先にいうが、それではない。 「いや、まだ撃ち漏らしがある。」 『え……?』 「オートスフィアがまだ一つ残っている。」 「スバル防御!」 ティアナはスバルに叫んだ。 「え?」 そう、残っていたオートスフィアがスバル目掛けて発砲してきたのだ。 「くっ………」 二人は素早く回避をする。 しかしティアナは反撃をしようと銃を構えた。 が、 「あぁっ!」 足元の段差に気がつかず、思いきり転んでしまった。 「ティア!」 だがティアナはそれだけでは動じず、咄嗟にその場を転がり敵の攻撃を回避。 さらに反撃してスフィアを撃ち落とした。 が、 突然モニターが消える。 「………?なんや?」 「サーチャーに流れ弾が当たったみたい……」 『アムロはんの勘が当たったみたいやな?』 「そのようだ。」 上空のアムロはそのままもう一人の監視役に通信をつなげた。 「…聞こえるか?」 『あ、アムロさん。トラブルか何かあったのかな?』 「わからないが、とりあえず君も上がってくれ。」 『了解。』 そういって通信を切った。 「…最終関門は抜けられない………」 「ティア………」 「私が離れた位置からサポートするわ、そしたら……あんた一人ならゴールできる………」 「ティア!」 「うっさい!」 先程まで、あんなに仲が良さそうだったのが一変、言い争っている。 「……はぁ………」 スバルの方は素直で優しい性格。 しかし、 「ティアナ・ランスターは…少々話し方に問題があるようだ………」 確かにスバルの為に自分をおいていけと言っている。 だが話し方はほぼ暴言に近い。 これについてはなのはに言っておくか……… 等と考えているうちに、 「……ん?話がまとまったか。」 結果的には二人で行くことになったようだな。 「……はやての言っていた『ツンデレ』…という奴か………」 …………… いけない……… はやてに毒されているようだ……… 残り時間は3分をきった。 「さあ……どう切り抜けるか………」 と言っていると、コース上にティアナが一人走っている。 しかし妙だ。 別に特別早いわけでもなく、まるで狙ってくれと言わんばかりに道のど真ん中を走っている。 と、そこに大型オートスフィアの射撃が着弾した。 『直撃!?』 はやてが声を上げるが、 「いや………」 さらによく確認する。 すると物影にティアナの姿。 「……なるほど」 『フェイクシルエットか………』 そう、ティアナは囮になっているのだ。 「ということは………」 近くにスバルがいるはずだ。 あの装備からして地上を走っているはず。 そう思い地上を眺めるが、その姿はない。 かわりに空に青い帯状の物体。 この時、アムロは知らなかった。 彼女の特殊魔法、『ウイングロード』の存在を。 その道を走る少女の存在を。 そして……… 「ディバインバスタァァーッ!!」 彼女の一撃必討の技を。 数分後 ゴール地点 そこには一人の……… いや、一人の人と一人の妖精(?)が二人のゴールを待っていた。 「どうでしたー?アムロさん?」 「力量、戦術、行動力………全てが合格ラインだ。」 一足先にゴール地点で待っているアムロは、冷静に成績判断をしていた。 「後は時間だけですね~……」 「そういうことだ。」 等と話していると。 「……ん?」 「あ!来たですねー?」 そこにはティアナを背負ったスバルの姿。 「なるほど、これなら時間内に二人ともゴールできるな。」 等と判断していると、ティアナは最後のターゲットを撃ち壊す。 「はい!ターゲットオールクリアです!」 「だが時間が………」 見ると後10秒前後。 するとスバルはさらに速度をあげた。 だが、 「……あ、なんかチョイヤバです………」 「……はぁ…止まること考えてなかったな………」 等と頭を抱える。 「「うわあぁぁぁぁぁ!!!!」」 もう既に二人の悲鳴が聞こえる距離。 「リィン……下がれ………」 下がると同時に電子音が響く。 ゴールした。 が、 「「あぁあぁぁぁぁぁ!!!!」」 そのままゴール先の残骸に一直線。 「…ふぅ……アクティブガード、ホールディングネットもかな?」 《Active guard at Holding net》 激突、 衝撃、 その反動で約一名が宙をまう。 「うわぁぁぁぁ!?!!」 落ちる。 浮遊魔法も使えない彼女は落ちることを覚悟した。 が、 「……大丈夫か?ティアナ・ランスター?」 すぐさま助けに入った魔導師に助けられた。 「うぅ………」 逆さまになっているスバル。 そこに、 「んーもー!危険行為で減点です!」 小さな妖精。 もとい、 リィンフォースⅡ空曹長が声を張り上げた。 「頑張るのはいいですが怪我をしたらもともこもないんですよー!そんなんじゃ魔導師としてはダメダメです!」 小さ……と思ってると、 「そこまでだ。」 「にはは…まあまあ。」 「?」 スバルは体を戻し聞き覚えのある声のした方向に目をやった。 「ちょっとびっくりしたけど、無事でよかった。」 「まあ、何とかだがな。」 そこには、当時と同じ姿の二人。 さらには当時抱えられていた自分の場所にティアナが抱えられていた。 「リィン、彼女に怪我の治療を。」 「はいです!」 「すみません空尉………」 そういってティアナは治療を受け、 「とりあえず、試験は終了ね。お疲れ様。」 というとネットが消え、ゆっくりと地面に下ろされた。 「リィンもお疲れ様。ちゃんと試験官できてたよ。」 「わーい!ありがとうございますなのはさん!」 「よくやってくれたな。リィン。」 「アムロさんもありがとうございます!」 やり取りが終わると、二人はバリアジャケットから制服姿にかわった。 なのはは白と青の服。 アムロは青を基調とした服に。 「……なのはさん…アムロさん………」 不意に口から出た言葉。 「うん……?」 「あっいえ!その!高町教導官!あっ…一等空尉!」 素早く気を付けをして言い直す。 目の前にいるのは憧れの人。 「なのはさんでいいよ?みんなそう呼ぶから。」 そういいながら近づき、 「4年ぶりかな……背、延びたね、スバル………」 といった。 「あのっ…えっと…その………」 なぜか泣きじゃくるスバル。 「また会えてうれしいよ。」 そのスバルを撫でてやるなのは。 二人の再開の瞬間である。 「いいんですかー行かなくて?」 リィンがティアナを治療しながらアムロに問い掛ける。 「別に構わないさ。彼女の憧れは俺じゃなくなのはなんだからな………」 そういって軽く笑った。 前へ 目次へ 次へ
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【高町なのは(アニメ)】 【作品名】魔法少女リリカルなのは 【作品について】元々はとらあんぐるハート3のスピンオフ 【ジャンル】アニメ+漫画+サウンドステージ 【名前】高町なのはwithレイジングハート・エクセリオン(ブラスターモード) 【属性】空戦S+ランク魔道師 【大きさ】成人女性並み 【攻撃力】 ディバインバスター:直径3mくらいの魔力のビームを放つ。 20秒くらい連続して照射可能。 一瞬で500m飛ぶ。200メートルの爆発より強い アクセルシューター:数十センチ程度の魔力弾を撃つ。32発同時発射可能。 なのはの意志で軌道をコントロール可能。コントロール能力は非常に高い。 一瞬で数百m程度飛ぶ。戦闘機を多数破壊。 スターダストフォール:数十センチ程度の岩の塊多数を高速で撃ちだしぶつける。 ランク的には200メートルの爆発以上の威力で物理攻撃ゆえに魔力向こうにも効果がある エクセリオンバスター:スターライトブレイカー+と同じランクS砲撃(1キロメートルの爆発)を軽く上回る威力 一瞬で100m程度飛び、ため無しで撃てる。 スターライトブレイカー+:溜め10秒。射程数km。 初めてつかって自爆したとき1キロメートルほどの爆発がおきた。 追加効果として威力とは別に結界機能(空間を切り取って行き来を防ぐ)の完全破壊効果がある。 スターライトブレイカーEX:ため5秒ほど 直径10m程度のビームを放ち無限再生能力を持つ200~300m程度の闇の書の暴走体を跡形も無く吹き飛ばし 水平線の彼方まで(50m程度の高度だったので少なくとも半径25km程度先まで)凍っていた海を溶かす威力の3分の1 スターライトブレイカーEX+スターライトブレイカー×4:ブラスタービットとあわせた5方向からのスターライトブレイカーを発射。 スターライトブレイカーEX+スターライトブレイカー×4+αの威力。 【防御力】スターライトブレイカー+の自爆に巻き込まれても意識がある 数kmの爆発を防ぐラウンドシールドを貫通するパンチでぶっ飛ばされても戦闘続行可能 15m程度の爆発を起こす魔力弾1064発分の一斉発射に耐えられる。 バリアジャケットを装備してるので火災現場でも平気なくらいの温度耐性と空間をつなぐ攻撃に耐性を持つ ワイドエリアプロテクション:前方に直径3m程度のバリアを張る。 数kmの爆発に耐えられる強度。 ラウンドシールド:直径1.5m程度の円形の魔法陣を盾にする。 ワイドエリアプロテクション以上の強度を持つ プロテクションパワード:プロテクションやラウンドシールドを破る魔法を完全に防ぐ防御魔法。 フィジカルヒール:肉体を治療する魔法。軽傷を治す程度の力。 【素早さ】飛行可能。フェイトとほぼ同じ飛行速度なのでマッハ1以上。 複数の機械レーザーを発射後に自ら迫って次々と反応して回避している 1m未満の距離から光速反応であるキャラを模擬戦や訓練で圧倒できる反応と戦闘速度。 ACSドライバー:レイジングハートのアクセルチャージャーシステムを全展開し、 さらに後部ダクトからの爆発的な魔力噴射によって高速突撃する。 直接触れてない上記の球体機械多数を衝撃波で粉砕した。 【特殊能力】ブラスターモード:命を削ることにより限界を超えて力を出せる。 エリアサーチ:500m~1km程度の範囲に渡って魔力を探知可能。所要時間十数秒程度。 ワイドエリアサーチ:複数の光球(サーチャー)を操る事により、入り組んだ地形の探索をも可能とする広域探索魔法。 戦闘と平行しながら使用可能で、壁を通して数km離れた位置にいる敵を確認できる。 レストリクトロック:指定空間内の物体をその場に固定する機能を持つ捕縛魔法。魔法も封じる。射程数十mで瞬時発動。 他の魔法を溜めながら使える。フェイトでも20秒くらいは逃れられなかった。 多量の魔力消費があると維持できない バインドブレイク:自らにかけられたバインドを破壊する魔法。 【長所】ブラスターモードで通常砲撃ですら過去作のスターライトブレイカー並み 【短所】肝心のスターライトブレイカーがどれぐらい強くなったかが不明 【戦法】まずエクセリオンバスター だめならレストロリックで足止めし空を飛んで距離を離しスターライトブレイカーEX 4スレ目 166 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2012/02/02(木) 22 47 21.88 ID RqhA8TMz [3/6] 164ミスった 訂正 ちょっと昨日これなかったので遅れたが考察 孔濤羅 ○ガウ>間宮皆守 速いので斬殺勝ち この上は無理 高町恭也 ○ガウ>間宮皆守 微妙だがマシンガン全弾回避の方が上かな ×孔濤羅 こっちのが速い 久遠 ○孔濤羅 紫電掌か斬撃を耐えて雷勝ち ○セレス 射程で勝てる雷勝ち ×ククルククル 寿命負け ×リヴァイアサン 破壊負け ×ハティ 爪負け 高町なのは ○ククルククル>久遠 SLB勝ち ×リヴァイアサン 向こうの方が速い、破壊負け ×ハティ 爪がでかすぎて逃げられない、負け フェイト=T=ハラオウン ○ククルククル>久遠 プラズマザンバーブレイカー勝ち ○高町なのは 真ソニックならこっちの方が速い、勝ち ○リヴァイアサン 反応はいい勝負か、移動こっち速いんで距離取ってプラズマザンバーブレイカー ×ハティ 真ソニックが時間切れ後爪負け ×スコール 食われて負け 八神はやて ○ククルククル デアボリック・エミッション勝ち ×高町なのは 向こうが速い、バインドされてエクセリオン負け ×リヴァイアサン 破壊負け シグナム △孔濤羅 当たらない、倒されない ○セレス シュツルムファルケン勝ち ○久遠 シュツルムファルケン勝ち ×ククルククル 寿命負け ×八神はやて 石化負け ゼスト ○久遠 勝てる ○シグナム 敵スレでは負けになってるが今のテンプレだとシグナム音速だから勝てるはず ×ククルククル 寿命負け ×八神はやて 吸収負け .
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先日機動六課に配属された。 配属期間は六課の試験運用期間分。 気付けば『白い英雄』等と呼ばれるようになって早六年。 呼ばれるようになってから様々な部隊を転々としていた。 1ヶ月、長くて3ヶ月、早くて1日なんていう所もあり、正直うんざりしていた。 だが今回は1年間。 俺にとって、この世界で初めての長期配属だ。 これだけの期間があれば、忙しかった毎日から少しは解放されると思っていた。 そう……… 『思っていた』のだ……… ……機動六課設立から2日……… 「もっと素早く動いて!」 なのはの指示が飛ぶ。 それと同時にガシェットの攻撃がスバル目掛けて飛んでいく。 「うわわっ!」 驚きながらもウイングロードの上で素早く回避。 ここまでは毎回のように同じだ。 だがここからが違う。 彼女は回避を終えるとすぐさまガシェットを追いかける。 が、左右の路地に隠れていることに気がつかず、 「しまった!?」 囲まれてしまった。 数は5体。 囲まれた彼女はAMFのせいでか攻撃が出来ないようだ。 「ティア!」 スバルは彼女に援護を頼むが援護が来ない。 それも当然である。 スバルは先行しすぎたせいで孤立してしまったのだ。 しかも先程、ティアナもガシェットに囲まれて動けない状態になっていた。 「ならエリオ達は……!」 が、こちらからも来ない。 彼等は運悪くガシェットの大群に接触、交戦中だ。 「そんなぁ………」 スバルは力無くつぶやきながらも戦闘体勢をとるが、数の差にAMFの状況下。 圧倒的に不利である。 これでまだ2日目である。 2日でこれは正直辛いんじゃないだろうか……… と、その時、 『アムロ空威ぃ………』 スバルからの思念通話が俺を呼んだ。 恐らく援護要請であろうが、 「駄目だ。」 『ふぇぇ………』 すぐに断る。 この訓練は護衛対象となるビルを守りながら敵と交戦し、10分後の増援部隊--この場合、増援は俺だが………--の到着まで守り抜いた後、増援部隊と協力して敵を殲滅するものである。 しかし現在訓練開始から5分程しかたっていない。 「闇雲に突撃するスバルが悪いんだぞ。」 『すいません………』 沈むスバル。 そこに、 『だから言ったじゃないの!』 ティアナが喝を入れるために会話に入ってきた。 『すみません空尉!』 さらに謝罪。 「まだなんとかなる。持ち直してみるんだ。」 『はい!』 段々とだが指揮能力は上がってるようだ。 だが、スバルを制御できてないところを見ると、まだまだのようだ。 「スバルは仲間の援護を期待するな。自力で解決するんだぞ。」 『はぃ………』 スバルは突撃思考が強すぎるようだ。 もう少し仲間と連携をとれればいいが……… と、そこに、 「どう?彼女達は。」 なのはがバリアジャケットのまま降りてきた。 「筋はいいな。後は連携やチームワークだろう。」 隣に下りてくるのを見守りつついう。 「なら今日は連携を視野に入れながら……かな?」 そういってモニターを開きスケジュールに付け加える。 10 00~12 00、14 30~16 00 連携を視野に入れた訓練。 午前を変更し午後を割り込ませる。 すると午後のスケジュールが1時間半ずれた。 「また夜までか………」 そういって頭を抱えた。 ……あえてもう一度言うが、これでもまだ2日目である……… 第04話 アムロの新たな日常 「ふぅ………」 一足先に戻ってきていた俺は、食堂に来て昼食を食べていた。 辺りには昼頃ということで沢山の人が集まっている。 そこに、 「………アムロか?」 聞き覚えのある女性の声が、背後から俺を呼んだ。 振り向くと、そこには赤い髪のポニーテールの女性。 「シグナムか、久しぶりだな。」 「ええ、こうして話すのも何年ぶりでしょうか………」 そういいながら俺は同じ机の椅子を指差し、彼女もそれを見てその席に座った。 彼女とは10年前からの仲で、幾度か共同戦線を張ったこともある。 ちなみに模擬戦も何度か。 「訓練はいいのですか?」 そういって机にトレイを置く。 「俺は午後から用事で出かけるんだ。早めに切り上げたんだよ。」 「そうでしたか。」 事実、午後にシャーリーから用事を頼まれており、一緒に本局に向かうことになっている。 「それにしても………」 と、突然話題を変える。 彼女もそれに気付いて箸を止めた。 「スバルやティアナは陸士訓練を受けているからよしとして、エリオやキャロまでもここに配備していいのか?」 率直な感想を彼女に聞いた。 「と、言いますと………」 「彼らはさすがに若すぎる。」 そういった。 「しかし、魔導師としての素質もありますし………」 彼女の言い分は確かに解る。 が、 「だが俺の世界の軍でもここまでは無いぞ。」 そういい返した。 10歳という少年少女が魔導師として戦うのはどうかと思ったのだ。 ……だが実際の所、なのはやフェイト、はやてなどの初陣は9歳。 彼の世界で数十年後に13歳という若さでMS(モビルスーツ)で実戦に出た少年がいるのだが……… 「それにこの六課の戦力、はっきり言って異常だ。」 そう彼女にいう。 すると彼女は呟きながら考える。 「……なのはにテスタロッサ、主はやてに………」 「俺も一応オーバーSランクだし、君達ヴォルケンズも相当な戦力だ。」 ちなみにアムロは空戦魔導師ランクSSの能力限定4ランクダウンのA状態だ。 「何か別のものを警戒してるようにもとれるが………」 そういうと彼女は「考えすぎでは………?」と言った。 「……そうかもしれないな………」 はやてがわざわざ俺を誘ってくれたんだ。 そんなことを考えるな。 そう考えながら食事を再開した。 時間は7時を過ぎた。 辺りは既に闇に包まれている。 空には俺の世界ではありえない二つの月。 既に慣れっこだが。 シャーリーはデバイス開発改造用のパーツを手に入れるため、本局にまだ残ったままである。 「……………」 そのため、一人無言のまま六課の宿舎への道のりを歩いていた。 その途中、訓練帰りのフォワード陣の4人と偶然出会った。 「アムロさん!」 その内のエリオとキャロ(とフリード)がこちらに駆け寄ってきた。 その姿を見て、ティアナが二人を止めようと「こら二人……!」と声をあげるが。 「お帰りなさいアムロさん!」 「お帰りなさい。」 さらに「キュクル~」というフリードの掛け声に掻き消された。 だがティアナはその発言にも「敬語を使いなさい!」と声をあげる。 横でスバルがなだめているが、 「ああ、ありがとう二人とも。」 とゆう言葉にティアナとスバルは驚いた。 「「知り合い!?」」 夕食時の食堂でスバルとティアナの二人は声をあげた。 「ああ、前にフェイトが合わせてくれてね。」 「勿論別々にだが………」と付け足しながら席についた。 先程出合ったエリオとキャロの二人が夕食を誘ってくれたので一緒に食べることになった。 「道理で普通に話したわけか………」 そう呟くティアナにエリオが、 「かなり前からあってましたので………」 そうつけたす。 実際、数年前から合っており、今ではいい兄貴分のような状態だ。 と、突然、 「……ところで、訓練の方はどうだ?」 と、4人に聞いた。 「…………」 同時にティアナは沈んだように俯き、エリオとキャロはガタガタと小さく震え出した。 無理もないか………と内心地雷を踏んだようだと思う。 確かに2日でこのハードトレーニングは厳し過ぎるのだ。 3人はトラウマを抱えているとなのはに後で伝えよう……… ……訓練量は変わらないだろうが……… 「とっ…とにかく順調ですよ!」 とスバルがフォローに入った。 「はは………」 正直、苦笑するしかなかった……… ほぼ1日中訓練の観察、手伝い。 たまに他の手伝い。 これが俺の新たな日常である……… それから数週間後……… 早朝。 珍しく、空士仕様のバリアジャケットと3つのデバイスのフル装備で、なのはと共に空中でフォワード陣を見守もっていた。 そろそろとアムロは、腕に付けていた時計を見ると、後数分で訓練は終了だ。 それをなのはに伝えると、皆を前に並ばせる。 「本日の早朝訓練、ラスト1本、みんな、まだ頑張れる?」 皆体中汚れだらけで、肩で息をしている。 そのような状況でも、フォワード陣はそろって「はい!」と答えた。 すると彼女は、 「それじゃ、シュートイベーションをやるよ。」 といった。 シュートイベーションとは、教官となる人物自らが的となり、実戦のような戦いをすることをいい、主に射撃攻撃の対抗訓練に使われる。 無論、攻撃は手加減無しだ。 「じゃあアムロさん。」 「分かってる。」 そういって前に出る。 実はこのためにフル装備であったのだ。 「アムロさんにクリーンヒットを与えるか、5分間攻撃に堪え切るか………」 彼女は上空にあがり、皆を見据えた。 ジャッジをするつもりなのだろう。 「手加減はしないぞ。」 アムロは自分のデバイスを構える。 ここでの模擬戦で初めてフォワード陣との戦闘だ。 「誰か一人でも被弾したら始めからだよ。」 そういって彼女は左手をあげた。 皆に緊張が走る。 「レディ………」 皆が身構え、そして、 「ゴー!!!!」 始まった。 「行けっ!!」 そう叫ぶと、アムロは左手のデバイスを振り誘導弾を打ち出した。 数にして約5発。 実際は最大15発は撃てる。 ああは言っておいても手加減はしているようだ。 その攻撃に、 「全員絶対回避!2分以内で決めるわよ!」 ティアナは皆にそう命令を出す。 だが、 「たった5発なら大丈夫!!」 そういってスバルは突撃した。 「スバル!馬鹿!」 ティアナの制止を聞かずにウイングロードで走っていった。 確かになのはの訓練は5発10発どころでは無い数を出して攻撃してくる。 それに比べれば5発等と思ったのだろう。 しかしこの5発こそが最大の敵である。 ティアナはこの誘導弾の恐ろしさを知っているのだ。 「リボルバー………!」 拳を構え、アムロを狙う。 が、 ヒュン! 「うわっ!?」 体勢を崩して撃てなくなってしまった。 上下から計4発の誘導弾が飛んできて近くをかすめたのだ。 だが、 「まだーっ!」 誘導弾が外れたのでさらに突撃を続ける。 誘導弾の利点はその追尾性にある。 しかしその反面、カーブや前後反転等のタイムロスがある。 つまりは回避した後、背後にいる場合は少なからず隙ができるのだ。 スバルはそれを狙って突撃した………筈である。 が、 ヒュン! 「えっ!?」 自分の顔の左右を通り過ぎた。 ここまで当てない攻撃、アムロは「部隊の作戦を乱すな!」と警告をしているのだ。 しかし、 「まだまだぁーっ!」 さらに突撃してくるスバル。 「リボルバー………!」 彼女は構えるがアムロは何も動かない。 「シュートッ!!!!」 打ち出した弾丸がアムロに向かう。 が、 「無駄だ!」 その弾丸は誘導弾に撃ち落とされた。 「!?」 「スバル!」 ティアナが彼女を呼び戻そうと叫ぶ。 スバルは急いで後退しようと素早くターンをするが、ローラーブーツに無理な負荷をかけながらターンしたせいか、わずかによろける。 その瞬間をアムロは見逃さなかった。 「当たれ!」 2発の誘導弾がスバル目掛けて飛んでいく。 なんとか回避するが、その誘導弾の弾道が不可思議に動く。 「何これー!?」 カーブをするわけでもなく方向転換するわけでもなく直角に素早く飛んでくるのだ。 これがアムロ特有の誘導弾、「ファンネルシュート」である。 かつてフィンファンネルで攻撃していたときの感覚での攻撃のため、初めて接触した敵は対応できないままやられるのが大半である。 さらには発動キーとしてその技名を叫ぶのだが、彼の場合、特に何も言わないでも発動するので、隙が少ないのだ。 それを知っていたためティアナは回避を優先したのだったが、 「うわわわっ!」 スバルには伝わらなかったようだ。 なんとか正面からの攻撃をよけ安心するスバルだったが、その2発の弾はさらに彼女を追撃する。 反撃も出来ず逃げるしかなく「ひぁぁぁ!!」と情けなく叫びながらウイングロードで逃げ回るのであった。 スバルよ、一体いつになったらその突撃思考は治るんだ? 「わわわっ!」 背後からやってくる誘導弾は、確実に、かつ正確にピッタリとついてくる。 回避は絶望的だ。 『スバル馬鹿!何で言うこと聞けないの!』 ティアからの思念が入ってくる。 声だけでも怒っているのがわかる。 「ゴメン!」 謝ったが今はそんなことをしている暇はない。 その間にも誘導弾は私を狙い、腕をかすめた。 『待ってなさい、今撃ち落とすから………』 その状況を見てか、ティアは私を助けてくれるようだ。 が、 魔力が銃の先端でチャージされ、狙いをつけてトリガーを引く。 そして弾丸が打ち出される。 筈だったが……… ガキン! 「えぇ!?」 軽い金属音と共に魔力弾は消えた。 いわゆる「弾詰まり」を起こしたのだ。。 「わぁ~!ティア援護~!!」 スバルの悲痛な叫び声が思念でなく聞こえてきた。 恐らく近くまで来たのだろう。 「この肝心なときに!!」 イライラしながらも急いでリロードする。 修理を考えていた途端にこれだ。 リロードを終え構えて狙い、撃つ。 今度はうまく撃てたが、またいつなることやら……… 「来た!」 甲高い発砲音と共にオレンジ色の弾が飛んできた。 スバルは助かったかのように声をあげた。 さらに援護弾とともに2発の誘導弾。 アムロを狙って追尾を始める。 「やるな………」 1発目を軽く受け流すと、2発目が真上に迫っていた。 だがこれを近くの誘導弾で撃ち落とす。 無駄もなく正確に。 だが、 「キュクルー!」 背後からフリードのブラストフレア。 「チィ………」 素早く左手を出しシールドをはる。 フリードの存在を忘れていた彼は不意の攻撃に防御するしかなかった。 左手でシールドをはりながらなかなか消えない炎を防ぐ。 「エリオ!今!」 だがその隙を狙われた。 気がつけば、背後にキャロの魔法で加速のついたエリオが飛んで来ていた。 「いっけぇぇぇ!!!!」 とてつもない爆音と共に周囲は煙に包まれた。 「うわあぁぁっ!」 その爆発に弾かれるようにエリオは吹き飛ばされた。 「エリオ!」 「外した!?」 スバルはエリオを心配し、ティアナは驚愕とともに驚きを隠せないでいた。 確かに直撃だったはず。 左手でフリードの攻撃を防いで、その時に背後からエリオの攻撃。 直撃以外はありえないと思ったのだ。 そのまま爆煙を見る。 すると、 「やられたな………」 アムロは無傷の状態で出てきた。 小さく笑いながら現れた彼を見た4人は絶望に似た心境だった。 なぜならこのボロボロの状態でまだシュートイベーションが続くのだ。 彼女達はデバイスを構える。 だが、 《Mission Complete》 「お見事!ミッションコンプリート。」 レイジングハートとなのはがゆっくり下りてきながらそういった。 「ホントですか!?」 エリオが驚きの声をあげた。 確かに手応えはあったが、吹き飛ばされたので防がれたと思ったのだ。 「本当だ。」 そういってアムロは自分の右脇腹を指差す。 ジャケットがダメージで黒くなっている。 それを見て皆の顔が明るくなった。 「じゃ、今朝はこれまで。いったん集合しよ。」 「「はい!」」 こうして今朝の訓練は無事に終わる、 ……はずだった……… 皆が整列する。 なのははバリアジャケットから制服になって、アムロはそのままの恰好でフォワード4人の評価をしていた。 なのはは皆が段々とチーム戦に馴れてきたと褒め、アムロがスバルの突撃、ティアナの命令を無視したことを叱る。 まさに飴と鞭の状況だ。 とその時、 「…?……フリードどうしたの?」 キャロがフリードの行動に疑問を持った。 それに対してエリオが、 「何か焦げ臭いような………」 と言うと、ティアナが気付いた。 「あ、スバル、あんたのローラー………」 「え?」 足元を見ると、一筋の黒い煙を上げスパークを起こしているシューズの姿。 「あぁっ!うわヤバッ!!」 そういって素早く外す。 「さっきの戦いで無理な回避をしたからだろうな。」 冷静に分析するアムロ。 回避の時に負荷をかけすぎたのだろう。 「あっちゃ~……」といいながらローラーを両手で抱き抱える。 「後でメンテスタッフに見てもらおう?」 「はい……」 なのははそうスバルに言うとティアナを見て、 「ティアナのアンカーガンも、さっき見てたかぎりでは故障起こしてたけど………」 「あーはい……騙し騙し使ってますし………」 と話した。 手作りのデバイスでは壊れるのも早く、故障も多い。 当然2人も例外ではない。 「そろそろ実戦用の新デバイスに切り替えるべきじゃないか?」 アムロはなのはにそう切り出した。 「そうかなぁ………」 そういってなのはは腕を組みながら考える。 するとティアナは「新……デバイス………?」と聞き返した。 早朝訓練後、休みとなったので全員で六課に戻っていた。 「一端寮に帰って、シャワー浴びてからロビーに集合ね?」 「「はい!」」 そんな会話を見て思う。 フォワード4人は体中にすすやら泥やらの汚れ。 それに対してなのはは何ともなく、俺にいたってもジャケットの右脇腹が黒くなってる程度。 ボロボロの4人と無傷の彼女。 毎回思うが、なのはは何故ここまで育て上げようとするのか、ボロボロになるまで訓練を続けるのか、未だにわからない。 彼女を見ると満足そうな笑みをしている。 まさかとは思うが、Sなのか? などと無駄なことを考えていると、 「あの車って………」 ティアナが前から来た黒塗りの車を見つけた。 その言葉に合わせて皆がそちらを見る。 俺には見慣れた黒い車。 近くに止まった車には、さらに見慣れた2人の女性の影。 片方はとても大人しいこの車の持ち主と思われる気配。 さらにもう片方はクェスに引けをとらない無邪気さを感じる。 こんな気配を持っているのは、 「フェイトさん!八神部隊長!」 この2人ぐらいだ。 車はあっという間にオープンカーの用になって、2人の姿をさらした。 フォワード4人はその車を見て驚いたり歓声をあげたりしているが、俺は当たったことに喜ぶべきかはやてに合ったことを悔やむべきか……… 「何や嬉しそうや無いなー?」 ばれた! ニュータイプか……何て下らないことを考えてないで……… 「所で、君達はどこかに出るのか?」 そう切り換えた。 はやては話をそらしたとでもいいたげな目で睨んできた。 だがその問いにはフェイトが、 「うん、ちょっと6番ポートまで。」 と答えた。 6番ポートということは……… 「教会本部でカリムと会談や。」 はやての言葉でやっと納得がいった。 あのカリムか、と。 「そうか、ならよろしく言っておいてくれ。」 そういって彼女達を送ると「了解。ほんならなー」と言いながら出発した。 こうしてフォワード4人は敬礼して、俺となのはは普通に見送った。 ここは六課の宿舎。 壁や床は鈍く反射しており、まるで金属と思わせるようだ。 反射する光の先、その先の階段に目をやるとエリオとフリードがいた。 他の3人は現在シャワー室を使用中のため待っているのだろう。 退屈そうにそこに座って腕を組んでいる。 まあ、一緒に入っていたら入っていたで大変な事に成り兼ねないだろうが……… 「アムロさん!」 そう考えていたアムロに気付いたらしく、手を振っている。 よほど退屈だったんだろう。 「やあ、エリオ。」 そういって彼はエリオの横に座った。 フリードはエリオの膝の上に乗るとこちらを見て「キュクル~」と鳴いた。 六課が出来て早2週間。 そのたったの2週間で、エリオも中々成長してきている。 そこに、 「アムロさん、さっき言ってた『カリム』っていう人……知り合いですか?」 と聞いてきた。 「ああ、かなり前にはやてとあったんだ。」 そういいつつさらにつなげる。 「カリムは、聖王教会騎士団の魔導騎士で本局の理事官をやってる。」 「理事官!!」 そういってエリオは目を丸くした。 「まあ理事官とはいえ、彼女のせいで様々な部隊に行ったり着たりなんだが………」 「へぇ~………」 と、軽く説明を終えたと同時に、足音が聞こえてきた。 着替えを終えたティアナが出てきたのだ。 「ティアナさん2人は………」 エリオは残りの2人がいないことに気付き聞くと、 「もう少しかかるみたいだから待ってるようにね。」 そういってアムロ達の近くにきた。 「アムロさんは入らないんですか?」 ティアナは突然そう聞いてきた。 だがそれに対して、 「そこまで汚れてないからまた後で入るよ。」 そういってその場を離れた。 「……………」 同じだ……… 離れながらもアムロは考えてしまった。 かつての戦友の妹、なぜか面影を感じてしまうのだった……… はやては今、聖王教会の大聖堂に来てカリムとあっていた。 外は綺麗な青空。 窓辺でお茶を楽しみながら会話をしている。 「…今日あって話すんはお願い方面か?」 はやてがそういうとカリムの表情が硬くなる。 真剣な話のようだ。 彼女は手元のモニターをいじり、カーテンを閉じる。 先ほどの青空は完全に見えなくなり、真っ暗になった。 途端にはやての表情も強張る。 カリムが続けてモニターをいじると大きなモニターが現れる。そこに写っていたのは、 「ガジェット………」 そう、彼女達の敵となっている機械の兵士の姿。 しかし、いつも見ている1型とは形状から形から全く違う。 2型と表記されている物は羽をもっており、飛行型と思われる。 3型と表記されている物は球体で、かなりの大きさのようだ。 「今までの1型以外に新しいのが2種類。性能は不明だけど………」 そうしてさらに彼女は新しいモニターを出す。 「…何や……これ………?」 映し出されたのは緑色に塗装されたガジェットらしき物。 だが画像が荒く、上手く写せてないようだ。 これを見せてカリムは、 「……さらに人型のガジェットが確認されたの。」 「人型!?」 そういってその緑色のシルエットを見る。 確かにガジェットに見られる目らしき物が頭に一つ。 そこから身体、身体から四肢らしい影。 「試作段階みたいで、すぐに撤退したんだけど………」 「……………」 そういうと2人は押し黙ってしまった。 「……ただ、本題は………」 そういってさらに本題を話し始めた。 ……緑色の影……… もしアムロが見ていたら答えは出ていたのかもしれない……… その頃、六課では……… 「うわぁー!」 「すごい………」 フォワード陣の皆が揃って声を上げた。 目の前には4つのデバイス。 そう、完成したのだ。 スバルの目の前には青い宝石のような首飾り。 リボルバーナックルと新しいローラーブーツ、マッハキャリバー。 ティアナの目の前には白いカード。 アンカーガンを新たに組み上げたクロスミラージュ。 エリオとキャロの前には以前と代わり無いストラーダとケリュケイオン。 だがリィンが言うには、基礎フレーム等の強化がされており、性能が飛躍的に上がってるとのことらしい。 そしてそれが皆に渡され、あらかたの説明を終えた後に、 「最後に、アムロさんの新型デバイスでーす!」 シャーリーがそういって彼に手渡す。 「これは!?」 それは、T字をした金属のような物。 知らない者からすれば、変な形のオブジェ程度だろう。 だがアムロにしてみれば忘れられるはずがない。 「サイコフレーム………」 かつてチェーンが持っていた物。 νガンダムのコクピット周りに使われているニュータイプの脳波を受信、強化する物。 実際試作品だったため、チェーンが腰に付けていたのだが……… 「なぜこれがここに………?」 その問いにシャーリーは、 「アムロさんがこちらに飛ばされるときにあちこちの次元からも流れて来たんですよ。」 と言った。 「これが………」 そういってそれを持つと同時に、 「このアラートって………」 「一級警戒体制!?」 アラートが鳴り響いた。 前へ 目次へ 次へ
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劇場公開直前!新たな魔導師が登場!! 魔法少女リリカルなのはMOVIE 1st THE COMICS Sequence 0-4「COUNT DOWN」 エイミィ【クロノくんへ明日より巡航任務の開始ですね アースラでの長期巡航はまだ三度目だけどもう慣れっこだよね? 今回もまたあたしは君の副官兼通信主任として ベタ付きで同行するから安心してよいですよ 『逆に不安』とかいうのは禁止ね】 時空管理局本局 次元航行部所属 エイミィ・リミエッタ執務官補佐 エイミィ【身の回りの品とか忘れ物をしないように気をつけて あとSU2はあたしがこの後マリーから受け取ってくるから】 エイミィ「おじゃましまーす。マリーいる――?」 マリエル「あ、エイミィ先輩!おつかれさまです!」 エイミィ「うん、おつかれ――」 マリエル「S2Uの受け取りですよね?ちょ、ちょっと待ってください。ここだけ片付けちゃいますから!」 エイミィ「あ――どうそごゆっくり」「ちょうど報告メール打ってる途中だったんだ」 マリエル「あ、クロノ先輩ですか?」「お2人とも士官学校の在学当時から仲良しですよねぇ」「魔導と技術で学部も違ったのに」 エイミィ「そーだねえ。なんか会った頃からお互い姉弟みたいな感じなんだよね」「真面目だから融通効かないところもあるけれど、いい子だよクロノくんは」 マリエル「ですね」「さて、お待たせしました!S2U、仕上がってます」 エイミィ「お――」 マリエル「クロノ執務官は丁寧に使ってくれてるのでメンテも楽ちんです♪どーぞ起動チェックしてみてください」 エイミィ「はぁい」「S2U、スタート・アップ!」 S2U「Ready Set」」 エイミィ「おお!」「すごい、速ーいっ!」 マリエル「起動時間とアクセスタイムを平均12%短縮しときました。クロノ先輩にも気に入っていただけるかと」 法務部オフィス クロノ「ありがとうエイミィ、助かった」「マリーにもお世話になりっぱなしだな」 本局次元航行部所属 クロノ・ハラオウン執務官 エイミィ「今度、ごはんにでも連れてってあげようよ、プライベートで」 クロノ「ああ、そうしよう」 エイミィ「しかし今度の任務はへんぴなところへの巡航だよねえ」 クロノ「ロストロギアがらみだよ」「次元輸送船の事故で管理外世界に落ちたとか」 エイミィ「じゃ、回収任務?」 クロノ「いや、現状では回収だけ」 エイミィ「ああ、そっか」「管理外世界での捜索探査は確実な証拠か、よっぽどの危険性がないと……」 クロノ「そう、人員は割けない」「だから別地区への巡航の途中で、できる範囲での現地観測。事件になったら回収に向かう……艦長の判断だよ」 エイミィ「いやはや、めんどくさいねえ、我々の職場は」 クロノ「組織にルールは必要なんだ、愚痴ることじゃないさ」 エイミィ「「正義の味方」への道――遠く感じたりしない?」 クロノ「……キミはまた何年前の話を持ち出すんだ」 エイミィ「4年前くらいかな」「クロノくんがまだこんなちっちゃかったころ」 ※クロノ10歳、エイミィ12歳の時のイラスト クロノ「気持ちは変わらないさ」「今だって同じだし僕だけじゃない」 「この次元世界(うみ)に生きる人々の生命と財産を守って、平和な日常を維持しつづける」「みんなそのために戦ってる」 本局 喫茶室 レティ「あら、リンディ」「もう出るの?」 リンディ「いろいろ準備もあるから」 本局次元航行部所属 リンディ・ハラオウン レティ「行き先が管理外世界じゃおみやげも期待できないかしら」 リンディ「レティが欲しいのはどうせお酒でしょ?」 レティ「どうせって何よ。酒精飲料(アルコールドリンク)はその土地の文化を表す貴重なデータなんだから」 リンディ「まあ、停泊港の売店ものでよければ見繕ってくるわよ。グリフィスくんへのおみやげもね」 レティ「ありがとリンディ♪」 リンディ「アレックス、ランディ、そっちはどう?」 ランディ「はい、艦長」 アレックス「もう、いつでも出られますよ」 「艦船アースラ、準備万端です」 L級巡航艦船 アースラ アルフ「フェイト!やっぱりここにいた!」 フェイト「アルフ」「ごめんねアルフ、迎えにきてくれたの?」 アルフ「うん……」「なんかね。あの人がまた探し物を頼みたいとか言ってたよ」 フェイト「探し物……母さんが?」 アルフ「またロストロギア……大急ぎで欲しいものなんだって」 フェイト「そう、じゃあ急いで捜しに行かなくちゃ」「……アルフ」 アルフ「あのさ、フェイト。こないだもおんなじようにお使い頼まれたよね?」 フェイト「――うん」 アルフ「フェイト、大変な思いして探してきたのに。なのに結局「これじゃ駄目だった」って……」 フェイト「仕方ないよ……母さんの研究、難しいから」「ごめんねアルフ。でも母さんの研究ももうすぐ完成するから」 「母さん昔からそうなんだ。一生懸命すぎて夢中になっちゃう人だから」 アルフ【リニスがいなくなってから フェイトは変わった あたしの前では無理して笑っていままでどおりを演じて だけどひとりの時はいつも 寂しそうで泣きそうな顔をする 戦いや危険についてなら今のフェイトを脅かせる魔導師なんてそうはいない 一緒に戦う愛機(バルディッシュ)もいる フェイトはきっと誰にも負けない だけど あたしはリニスに託された リニス「しっかり支えてあげて」「フェイトがきっと幸せになれるように」 リニスはもういないから だからあたしが守るんだ 小さなこの子が いつか心から笑えるようになる日まで】 フェイト「行き先は……どこだっけ」 アルフ「管理外世界97番――極東の小さな島国だって」 第97管理外世界 極東地区「日本」 海鳴臨海公園 アリサ「やっぱりここのたいやきはおいしいわね~~♪」 なのは「うん♪」 アリサ「やっぱりつぶあんって正義よね!」 なのは「アリサちゃん、好きだよねえ」「私はこしあんとかクリームも好きだなぁ」 アリサ「たまにはチョコも捨てがたいかも!」 すずか「なのはちゃん!アリサちゃん!」 アリサ「すずか!」 なのは「すずかちゃん」 すずか「ごめんごめん、おまたせ――」 アリサ「ちょうどよかった!」「たいやきはんぶんこしよ――♪」 【この時の現場を偶然目撃した高町なのはの友人 月村すずかは後に語る】 ※なのはが無表情で死角から飛んで来た野球の硬球を素手で受け止めるシーン 効果音:バチッ シュルルルルルル コ―――――ンッ コロッ… すずか「ボール……?」 【死角から飛んで来た硬球を はじめから見えていたかのように正確に捕えたと】 アリサ「ご、ごめん、なのは、ありがとう!手!手、大丈夫?」 なのは「あ、うん」 「ご……ごめん!大丈夫!?」 アリサ「大丈夫じゃなかったです!この子にぶつかりましたッ!」 なのは「あ、アリサちゃん、たまたま上手く取れたから……」 「いや、ごめん……」 すずか「なのはちゃん、ナイスキャッチ」 なのは「ありがと、すずかちゃん。でもたいやきは落としちゃった」 【高町なのはが自身のその才能―― 天性の空間把握能力に気付くのは あと少し時間を必要とする それは彼女のもうひとつの才能が花開いた後 生涯に渡って彼女が愛し 飛び続けることとなる「空」に上がるようになってからのこと 新暦65年4月26日 この翌日に 高町なのはは 運命と出会う】 Sequence 1-1「Raising Heart」 その瞬間(とき)は刻一刻と――